シリーズで書き綴っております【Rhymoe® Phonicsってなんなん??】
本日は「その②他のフォニックス教材と何が違うの? 」というテーマでお届けします。
シリーズもくじ
続けて読みたい方はここからどうぞ(随時追加していきます)
- その⓪ Rhymoe® Phonicsシリーズ始めます予告
- その① 誰のためのフォニックスメソッド??
- その② 他のフォニックス教材と何が違うの?
- その③ Rhymoe®で英語を話せるようになるの?9歳以降はどうするの?
- その④ 本物の英語のリズムって何?
- その⑤ 5歳までは何をすればいいの?
- その⑥ 子どもじゃなくて私(ママ)でも学べます??
- その⑦ Rhymoe® Phonicsを自分の教室で教えるにはどうしたらいいですか?
フォニックスとはどうあるべきなのか
日本でも「フォニックス」という言葉がだいぶ知られるようになってくると同時に、誤った認識も増えているように感じます。
特に多いのが、フォニックス=発音、という解釈。これは本当に間違っています。
フォニックスとは、話し言葉を文字にしたらどうなるか、文字(単語)の綴りにはどういう規則性があるのかということを学ぶこと、つまり英語の読み書き学習のことです。
そのように理解すると「フォニックスは早く始めた方がいい」という意見がいかに間違っているかがわかるかと思います。
フォニックス=発音と理解していると、耳が柔軟なうちに早く始めた方がいいと思う気持ちもわからなくはないですが、フォニックス=英語の読み書き学習という理解なら、0歳とか1歳の子にやらせても意味がないのはよーくわかりますよね。
2歳や3歳でも早いです。
読み書き学習をするのは、日本語でも6歳前後でしょうか。早い子は4歳、5歳から興味を持つ子もいますが、それは個性の範囲です。
大多数の子どもたちが文字を読んだり、文字を書いたり出来るようになる年齢を考えたら、6歳前後から始めるのが、一番子どもの成長に合っているということがわかりますよね。
その点は英語でも日本語でも変わりません。英語のフォニックスだから早く始めた方がいいということは全くありません。
もうひとつフォニックスを考える上で大事なことは、話し言葉を文字にしたらどうなるか、という点です。
日本語で考えてみてください。
年中くらいの女の子たちの間でお手紙のやりとりが流行ったりしますよね。お友達からお手紙をもらったからお返事を書けるようになりたい!そう子どもが感じて一気に文字を覚えるとか、あるあるではないでしょうか?
我が家の次男は5歳か6歳くらいまで、一切ひらがなを教えていなかったのですが、ある日ポケモン図鑑が読めるようになりたい!と思ったようで、2~3日でひらがな・カタカナが読めるようになりました。本当にあっという間でした。
普段話している言葉が文字になっている。それを読んで意味がわかるようになった!
そこに喜びがあるから、学ぶ意欲がわき、文字が定着していくのだと私は思います。
普段話している言葉を文字にする。ここがミソなのです。
アルファベットのSの文字をみて、ssssと言えたからと言って、それは文字を読んでいることにはなりません。うさぎの絵をみて「うさぎ!」とか「Rabbit!」と言っているのと一緒で、sという文字を反射的にssssと言っているに過ぎない。
だから、本当の意味での“読めた!という喜び”は子どもたちの中にはないのではないかと思うのです。
私の想像ですけど…。
自分の内側から出てくる言葉が、文字になって読んで理解出来るようになった喜び。それを感じられるからこそ、どんどん読んでみようという意欲につながっていくのだと思います。
だから、ただ記号(文字)をみて音を出せるようになったから、フォニックスが出来るようになってきた!という解釈も、ちょっと変なんですよね。
フォニックスは、話し言葉を文字にしたらどうなるのかというルールを学ぶ=読み書き学習だ!ということ、そして、読み書きを学びそこに読める喜びや学ぶ意欲を見出すためには、そもそも英語が話せるようになっていること(あるいは十分な語彙が蓄えられていること)が必要だ!ということを、ママたちにまずはしっかりおさえていただきたいと思います。
他のフォニックス教材とRhymoe® Phonicsは何が違うの?
はい、以上のような“フォニックスとはどうあるべきか”というRhymoe® Phonicsの主軸をふまえていただいた上で、他の教材とどう違うのか、つまりRhymoe® Phonicsの特徴についてまとめてみますね。
①自然な英語の音とリズムを体に蓄える
Rhymoe® Phonicsでは、自然な英語の音とリズムを大切にしています。
読み書き学習をする前に、本物の英語のリズムにのった歌や体操、手遊びをたくさん楽しむことで、読み書きにつなげるための語彙力と発音を体の芯にしみ込ませます。
だから理想を言えば、0歳から4歳までの間、親子でたくさんRhymoe®レッスンを受けていただきたいんですね。
⇧Rhymoe®レッスンというところがポイントです。本物の英語のリズムとはどんなものかを講師が理解していない場合、日本語のリズムにアレンジされた英語の歌を歌っている可能性があるからです。
Phonicsを学び始める前に、親子で体を動かしながら、本物の英語のリズムをしっかり体の芯にいれておくというのはフォニックス指導において非常に大事なことなのです。
でも、必ずしも0歳から4歳の間に英語を始めるとも限らないので、5歳くらいから英語を学び始めたお子さんでも、出来るだけ本物の英語のリズムを身につけられるように、フォニックスレッスンの最初に必ずナーサリーライムや英語のリズム感が楽しめるHand Clappingを導入します。
日本で作られた英語教材の音源は、日本語のリズムでアレンジされたものが多いです。日本語のリズムで英語を学んでも、それはカタカナ発音につながっていきかねないので、Rhymoe® Phonicsでは、本物の英語のリズムで学ぶことを重視しています。
②癖のない音素で学ぶ
私の発音の師匠、阿久澤淳子先生によると、日本人できちんと発音を学んだことがある人は、英語学習者の3%程度なんだそうです。
私が知っている範囲でも、間違った音素で作られている教材や音源は山ほどあります!というか、ちゃんとしたものにお目にかかる機会がほぼありません。
英語講師でも、専門的に勉強していないと間違った音素で指導していることが少なくありません。
日本人は文字をみて、文字の通りに発音することになれています。日本語がそういう言語だからです。
だからこそ、英語の音素をきちんと知っていないと、間違った音で読んでしまう可能性が高いです。
Rhymoe® Phonicsでは、出来るだけ癖のないシンプルな音をレッスンで指導していきます。そのため、Rhymoe® Phonicsを採用したい英語の先生たちがRhymoe® Phonicsトレーニングを受講するためは、先生のための発音指導法講座の受講を必須にしています。
発音指導法講座で、まずは癖のない音素や英語の息のバランス、息の吐き方などを講師の人に知ってほしいからです。それがわからないと、音素を組み合わせて単語にするときにカタカナ発音になったり、単語を組み合わせて文にしたときにベタベタな棒読みの英語になってしまったりします。
③絵本と連動している
Rhymoe® Phonicsは、1つのユニットで3つの音を学びます。全部で15ユニットあるのですが、それぞれのユニットで学ぶ音素がよく使われている絵本を紹介します。レッスンの中で講師が読み聞かせをし、読める子どもたちには読んでもらいます。
文字をみてただ音が出せても、それは言葉を理解しているとは言えません。意味がわかり、使い方がわかり、さらにそれを自分の言葉として表現できるようになって、初めて生きた言葉になると私たちは考えています。
だから、本物の絵本を使います。フォニックス学習用に作られた不自然な英文の本ではなく、読み聞かせで使えるような、ネイティブの子どもたちも読んだり読んでもらったりするような絵本を使います。
選定した絵本は、情緒的な絵本ではなく、英語のリズムを楽しめる絵本となっています。子どもやママたちでも読みやすい、リズミカルな絵本です。
全体をとらえて、細部を認識し、全体に還す
Rhymoe® Phonicsは、音楽のリズムと一緒に英語のリズムを体にしみ込ませ(英語を全体でとらえる)、癖のない音素で単語の作りを認識し(細部=音素認識)、絵本を通して自然な英語を感じていく…というように、全体と細部を同時に学習していきます。
音素ばかり学んでいても、それで英語が話せるようにはなりません。自然な音読が出来るようにはなりません。
全体と細部を同時に感じることで、偏った読み書き学習にならないようにレッスンの全体像を考えています。
本当は、英語のリズム感は4歳までに音楽や絵本、手遊びなどでしみ込ませておいてほしいんですけどね。そうじゃなかったとしても、出来るだけ全体と細部を一緒に学べるように工夫しています。
親子でも、子どもだけでも、大人でも学べる、Rhymoe® Phonics
一番の理想は0~4歳まで親子でRhymoe®レッスンを受けて、5歳くらいから親子でRhymoe® Phonicsを導入するという形ですが、5歳くらいになったお子さんとお母さん・お父さんが一緒に学び始めるのでも大丈夫です。
Rhymoe®は基本的に親子で取り組むことを大事に考えているので、5歳でも6歳でも8歳でも、ぜひ親子一緒にレッスンを受けてほしいと思っています。
でも、色々教室の事情やおうちの事情もありますし、親子でのレッスンが難しいこともあるでしょう。Rhymoe® Phonicsは子どもだけのレッスンでももちろん活用していただいて大丈夫です。バンバン活用してください!
そして、発音や英語のリズム、手遊びや絵本のリズムを学びたいママのためのレッスンにもピッタリです(これは来春からHIMAWARIでスタートさせる予定です♡)。
ただの発音練習、ただの絵本紹介、ただのお歌…数年後“なんとなく楽しかった親子の思い出”になるだけの英語サークルではなく、数年後の学習につながる英語の土台をお子さんが小さいうちに育ててあげたい先生やママたちは、Rhymoe® Phonicsも含めたRhymoe®のレッスンをおすすめします。
本気でおすすめ!まずは私がやる!(笑)
どこでRhymoe® Phonicsを学べますか?
Rhymoe®メソッドを取り入れている英語教室一覧はこちらです。まだまだ掲載者は少ないですが、もうすぐバッと増えていく予定です。
このリストにPhonicsのマークがついている教室で、Rhymoe® Phonicsを導入しています。どんなに早くても2021年4月スタートなので、まだ印がないですが(私は開発者なのでついてます笑)、春になったら要チェックですよ~!すでに全国で20名以上の先生が年明けにスタートするRhymoe® Phonicsトレーニングに申し込まれています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、
というテーマでお届けします~!次回もよろしくお願いいたします♡
おまけ:Rhymoe®やRhymoe® Phonicsについて語ってます
100分と長い動画ですが、家事をしながらラジオ感覚でかけ流してもらえたら嬉しいです。「おもしろい!」「
アドレナリンが放出する!」とご好評いただいております♥
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