英語の発音と抑揚、リズム感をレベルアップさせたい方に、Rhymoe Phonicsのチャンツは、ものすごーくおすすめです。
まずは動画をご覧ください。慣れない人はTシャツの柄とかノリとかに引くかもしれませんが、大丈夫です、私も最初はそうでした。
ご覧いただけましたか?では解説していきますね。
英語はバウンシングリズム、日本語はストンピグリズム
動画の動きをみていただくとわかりますが、手を弾ませるようにくるくるとまわしていますよね。
英語は、弾むように話す、弾むようなリズム=バウンシングリズムの動きを伴った言語なので、この体の動きをするだけでも英語らしい抑揚やリズム感がついてくるようになるんです。体の動きと言葉はつながっているからです。
英語が弾むようなバウンシングリズムなのに対し、日本語は足を踏みしめるようなストンピングリズムを伴った言語です。
例えば先ほどの動画をみながら、イチ!ニィ!サン!シィ!と大きく腕を振りながら行進するような足踏みをしてみてください。多分、日本人だったらその動きの方が動きやすいと思います。日常的にそういう動きで言葉を話し、生活をしているからです。
でも、そういった踏みしめるようなリズム=ストンピングリズムで英語を話すと、言葉ひとつひとつがドスンドスンと重く固くなって、英語の弾むような流れるようなリズムが失われてしまうのです。
ネイティブスピーカーが話す様子を想像してください。
手をくるくるまわしながら、話しているイメージがありませんか?
軽く弾むような動きをしていると思います。あの体の動きが出るかどうかで、口から出てくる言葉のリズムも変わってきます。言葉のリズムが違うから体の動きも変わる、とも言えます。
こんな風に英語ネイティブスピーカーは掌を上に向けて、手を動かしながら話していますよね。
自然な発音、自然な抑揚、自然なリズムで英語を話すようになるためには、まずこのリズムと体の動きを英語モードにすることが大切なんです。
Rhymoe Phonicsで作っているチャンツは、この体の動きが出やすいようなドラムのリズムに合わせ、英語のリズムで言いやすい単語の組み合わせを、深く吟味して作られています。
ただ言葉を連ねているのではなく、語感、リズム感、身体の動きを最大限に引き出すために、主語を複数にするかどうか(例えばRayとRaysだと語感や言いやすさが変わります)、目的語の冠詞をどうするか(aなのかtheなのか、冠詞はつけないのか)などまで考えて作られています。
だから、まずは、発音とか細かいことを考えず、このリズムにのるところから始めてください。体の動きを真似するところから始めてください。
体の動きがついてくると言葉が出やすくなっていきます。
(逆に、どんなに発音を勉強しても、身体の動きが日本語モードだと、なめらかな英語になっていきません)
身体を英語のバウンシングリズムモードにするため♪体がはずむように動くと言葉もなめらかになる!
※バウンシングリズムとストンピングリズムについての詳細はRhymoe入門講座で詳しく学べます。
英語を意味のかたまりでとらえる
日本人が英語を話せない大きな理由のひとつに、日本語を英語に訳そうとするから、があると私は思います。
みなさんご存知のように、英語と日本語は語順が全く違いますよね。
先ほどのチャンツで見るとこんな感じです。
日本語:入り江の近くで灰色のエイが揺れながら遊んでいます。
英語は主語(話の中心人物)から外に向かって、話が進んでいきます。誰がGray rays、何するsway and play、どこでnear the bay、いつ(チャンツには入っていないですが、例えばin the morningとか)、みたいな感じです。主語からだんだん話の枠組みが大きくなっていくのです。
それに対して日本語は、枠組みをまず決めてから、主語に向かって話が進んでいきます。いつ(朝)、どこで入り江の近くで、だれが灰色のエイが、何をする揺れながら遊んでいます。みたいな感じです。
話しをするときの思考回路が全く違うので、その切り替えが出来ないと、いつまでも英語を話すことが出来ません。
英語は、誰がどうする、という出発点を決めたら、そこにどんどん意味を追加していきます。近くから遠くにむかって追加していくのです。
この意味を追加するときに、英語はいくつかの単語で意味のかたまりを作ります。例えばin the morningで朝に、というようにです。いちいちinは中、theはそれ、morningは朝、みたいに訳さないですよね。
near the bayとか、on the matとか、by the wallとか、こういう塊はこういうもんとしてまるっと受け入れ、まるっと出していきます。
日本人は単語1つ1つの意味を考えがちですが、英語は、こういった複数の単語から作られる意味のかたまり(チャンク)ごとに英語を理解していくことが大事なのです。
Rhymoeチャンツは、こういう意味のかたまりとリズムが連動するように作られています。
リズムにのって意味のかたまりごとに英語を言っていくことで、英語を頭から理解していく回路が作られます。わざわざ日本語に訳すのではなく、英語を英語として理解出来るようになっていくのです。
これを繰り返すことで、リスニング力もUPしますし、スピーキング力にもつながっていきます。
意味のかたまりごとに頭から状況をとらえることで、英語をすばやく理解する回路を作る!
具体的な単語と一緒にフォニックスのルールを覚える
フォニックスとは、話し言葉である英語を文字にしたらどうなるかを学ぶための読み書き指導法です。
例えば、abcという文字を見たら多くの日本人はエービーシーと読むと思いますが、これはアルファベット読み(名前読み)といいます。
appleという言葉を見た時、エーピーピーエルイーとアルファベット読みはしないですよね。アップルと読みます。aはエーではなくアと言っています。これをフォニックス読み(音読み)といいます。
英語にはアルファベット読みとフォニックス読みがあって、フォニックス読みを知らないと英単語を読むことは出来ません。
aはア、bはブ、cはクみたいな感じで、実際に単語に入った時にどう発音するのかを、フォニックスでは学べます。
※実際はカタカナでは書けない音ですが、便宜上しょうがなくカタカナで書いています。
Rhymoe Phonicsのチャンツでは、1つのフォニックス読みごとに、チャンツが1つあります。
例えば、tのチャンツはこんな感じです。
ant、hat、tap、tagなど、「t」が入った単語をメインに作られています。
まずは45個のチャンツを通して、文字と音をインプットしていくと、それだけでも結構読み書きの土台を育てることができます。
Rhymoe Phonicsでは、45個の基本の音と綴りを学んだあとに、33個の同音異綴(どうおんいつづり)を学びます。
同音異綴とは、「同じ音だけれど異なる綴り」のルールです。例えは、見るのseeと海のseaは全く同じ発音ですが、eeとeaの綴りが異なりますよね。
こういった「音は同じだけど綴りが異なる」ルールがたくさんあるので、それを一通り学ぶことで、英単語の7割くらいは音を推測して読むことが出来るようになると言われています。
例えば、一番最初に紹介したチャンツは、ai(エイ)という音の同音異綴ay(エイ)のチャンツです。
aiのチャンツはSnail on the mailbox played in the rain.というようにaiの音と綴りが入った単語をメインにチャンツが作られています。
ayのチャンツは、Gray rays sway and play near the bay.というようにayの音と綴りが入った単語を使ってチャンツを作っています。
「aiの音はayとも書くんだよ」とただ言葉だけで言われるよりも、こういった具体的な単語を用いて、その状況を思い浮かべながら声に出した方が、同音異綴のルールをより印象的に覚え、定着させていくことが出来ます。
綴りのルールを暗記するだけでなく、具体的な単語と情景を思い浮かべながら覚えることで、よりしっかりと定着出来る
チャンツの練習方法
他にも伝えたいことはたくさんあるのですが、今日はこの3つに絞り込んでお話ししました。
様々な練習方法やその効果がありますが、ママたちにはまずはこんな感じで生活の中にチャンツを取り入れてみてほしいと思います。
STEP1.プレイリストをかけ流しして、ドラムにのって体を動かす
身体が固いと英語が固くなります。まずはユラユラポインポイン、軽く手をまわしながらリズムにのれるようになりましょう。
STEP2.文字と音のルール(フォニックス読み)を確認し、その文字と音が入っている単語で発音練習する
aのチャンツだったら、まずはaの音を確認します。その後、fat、cat、sat、matという単語を練習する。sのチャンツだったらsの音を言った後にsanta、mask、stand、sandなど、その音が入った単語を言いながら文字と音のルールを覚えていきましょう。
1文字1音は割と簡単ですが、英語には2文字で1音のものもたくさんあります。例えば、ch(チ)とかoa(オゥ)などです。大人世代は学校では学んできていないと思いますので、チャンツをみながらこの文字の組み合わせでこういう音になるんだな、と確認してください。
STEP3.45個のチャンツ(Unit1~15)を暗記するまで何度も口ずさむ
1回で言えるようにならなくて大丈夫です。英語講師でも、言えるようになるためにはかなり練習します。最初はなんとなく耳コピで構いません。何度も言っていたらいつの間にか言えるようになっていた!というのが理想的です。
ドラムはかなり早めのテンポで作られています(ナチュラルな英語のリズムにするため)。最初からドラマに合わせようとすると凹むので、まずはアカペラで練習しましょう。ドラマは仕上げです!
STEP4.同音異綴のチャンツを通して、より複雑な綴りのルールをインプット&アウトプット
Unit15までの綴りと音をしっかり覚えてから、Unit16~25に挑戦しましょう。具体的な単語を言いながら綴りのルールを覚えることで、しっかりと定着させていくことが出来ます。
Instagramでゆっくり練習できます
Youtubeに載せている動画は、テンポがとても速くなっています。これは規則的なリズムをはずした後、ナチュラルな英語に聞こえるギリギリのところで設定しているからです。(これ以上ゆっくりにすると、言いやすくはなりますが、重い感じになってしまうのです)
Youtubeに合わせて練習するのは”仕上げ”と思ってください。最初はもっとゆっくり練習しましょう。
その時にヒントになるのが、私のInstagramで投稿している音声です。
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リズムを作る4つの単語をゆっくり言ってから、間に残りの単語をいれていきます。
その他のチャンツもこの方法で練習してみてくださいね。
チャンツのプレイリストはこちら
Unit1 ~7
Unit8~15
Unit16~25(同音異綴)
渡邊がだんだん前に出てきています(笑)
まとめ
チャンツを学ぶことで身につく英語力!
②意味のかたまりごとに頭から状況をとらえることで、英語をすばやく理解する回路を作る!
③綴りのルールを暗記するだけでなく、具体的な単語と情景を思い浮かべながら覚えることで、よりしっかりと定着出来る
チャンツの練習方法
STEP2.文字と音のルール(フォニックス読み)を確認し、その文字と音が入っている単語で発音練習する
STEP3.45個のチャンツ(Unit1~15)を暗記するまで何度も口ずさむ
STEP4.同音異綴のチャンツを通して、より複雑な綴りのルールをインプット&アウトプット
みなさんも、挑戦してみてくださいね!
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