英語が話せるかどうかよりも、英語で何をするかのほうが大事、って。
たまごが先か鶏が先か…みたいな話になるんですが。
前回の記事(アメリカ英語?イギリス英語?どっちがいいの?)のお話 の続きです。
引っぱった割にはたいした落ちではないんですが…。
アメリカに留学していた時、日本語訛りの英語に、だいぶコンプレックスがあった私。
「え?」と聞き返されるたびに、心が折れていました。
やっぱり通じないのね…と。
だから、思い切ってアメリカ人学生に、聞いてみたんです。
「日本人の英語について、どう思う?」
みたいなことを。
そしたら、
「アメリカにはいろんな人種がいる。
みんな英語、なまってるよ。
そんなの誰も気にしない。
日本人の英語も、最初は聞き取りにくかったけれど、
慣れてきたら、クセの強いSpanglishより、わかりやすいよ!」
そんな感じの答えが返ってきました。
実際、ChinaTownで飛び交っている英語は、当時の私が聞いても、かなりなまっていましたしね。。。同じクラスにイタリア人や、ポーランド人もいましたが、やっぱりなまっていました。
でも、誰もなまっていることを気にしている感じはしませんでした。
相手が何を言っているのか、そこを理解することのほうに、意識が向いていました。
* * *
留学中、私は新入生オリエンテーションのリーダーをする機会があったのですが…
※留学生の私が、むこうの大学の新入生のリーダーになるって、なんか今思うと、若いなりに度胸があったなと思います(笑)
やっぱり、英語コンプレックスの塊だった私は、他のアメリカ人学生(リーダー)たちと、まともに話せませんでした。
アメリカ人で、かつリーダーになるくらいの人たちだから、みんなグイグイきます。
元々私は、グイグイくる人が苦手です(笑)
言われていることはわかるのに、思っていることが言えないもどかしさは、私をますます引っ込み思案にさせました。。。
いくみはシャイなのね~、と言われたりして、悔しかったですねぇ(遠い目)。
アメリカでは、話さない=自分の意見がない、そのように見られ、ちょっとバカにされた感じで扱われました。
でも。
新入生歓迎会の準備や、オリエンテーションの準備など、実際に仕事をするようになって、彼らの私に対する評価は変わりました。
誰よりも、要領よく、仕事を的確に速くこなしたから、です✨
私の手際の良さに、みんな最初はポカーンとしていました。
その後、へぇ~やるじゃん!みたいなことを言われ、私のやり方を、みんな真似するようになりました。
数週間のオリエンテーションを、なんとか逃げ出さずにこなし…
(ホントは数回逃亡しかけましたが(笑))
最後のお疲れ様ミーティングの時に、一人ひとりスピーチをしたのですが。その時も彼らは驚いていました。
私が意外としゃべったから、です(笑)
瞬発力が必要な、ネイティブとの会話には、ぜんっぜんついていけませんでしたが、スピーチとなれば、前もってある程度心の準備が出来ます。
最後の最後で、思ってたことを話せました。
なんだ、いくみしゃべれるのね!との誰かのツッコミに、みんな笑ってましたけど、あはは…ハァ。
* * *
そして最後にもうひとつ。
私が、英語が話せるかどうかよりも、何をするかが大事、と心底思うようになった出来事があります。
当時、すでに3~4年アメリカに住んでいる日本人学生がいました。英語も流暢だし、日本語訛りも、ほぼない感じでした。
ペラッペラしゃべっていて、最初はすごいな~と思っていたんですが。
しばらくたってから、たいしたことはしゃべっていないと、わかりました😅
その人とはもちろん、日本語でも会話をしましたが、中身がないというか、考えが浅いというか…
結局3~4年アメリカにいて、どんなに流暢に話せるようになっても、話している人間の中身がなければ、話の中身もないんだな、と。(すみません、毒舌で😋)
* * *
ある程度の英語力がなければ、自分を表現することは出来ません。
ある程度の英語力がついたとき、表現するべき自分がなければ、何も出てきません。
表現すべき自分があるからこそ、英語の必要性を感じるし、英語が出来るようになればなるほど、それを使って表現すべきものが必要になるんです。
自分自身が、本当に表現したいものがあるとき、心から伝えたいことがあるとき、日本語なまりかどうかなんて、ちっぽけなことです。
でも、やっぱりカタカナ英語じゃ通じないし、我が子には、出来ることなら苦労せずにキレイな発音を身につけてほしいですよね。
お母さんの発音がキレイだと、お子さんもそれを真似っこしますよ♡
発音を学びたい方は、大人のフォニックスレッスン(前編)にご参加くださいね♪
そして、英語はもちろんですが、自己表現するチカラを育ててあげたいお母さんは、ぜひ「子どもの読解力を育む!読み聞かせ講座」にご参加ください。一見関係ないように見えますが…未就学時代の絵本の読み聞かせを通して、自己表現出来る子どもを育てるためにやるべきことの、基礎の基礎が学べます!
(2015/1/15掲載記事)
追記(2019/02/14)
昨日の記事をFBで紹介したら、愛知県のきょうこ先生と、あっこ先生に、興味深いコメントをいただいたので紹介しますね♪
お二人とも、“いろんな英語”の経験値が高い!
アメリカ ニューメキシコに留学中のホストファミリーはヒスパニック。地域柄学校の先生にもスペイン語なまりの先生が何人もいました。留学中の私のカウンセラーはノースカロライナ出身で超南部なまり
ネイティブの発音ってなんだ?って感じの留学を経て、スリランカ人と結婚してからはシンハラ語なまりのイギリス英語
勤めてた時はインド、タイ、ベトナムたまにチェコ、ドイツ語なまりの英語のお相手💦イギリス英語、アメリカ英語確かにあるけど、発音云々より単語そのものが全く違うことが多いので単語に頼らず通じない単語を別の言葉で言い換えたり、説明する力も大切だなといつも思います。カタカナ英語はダメだけど、日本語なまり万歳🙌私の1番のエピソードはイギリスでTo let とtoiletって読み間違えてた事
そうだそうだー!伝えることが大切だー!!世界に出て英語を話すとき…イギリス人だけ!アメリカ人だけ!と話すわけじゃないもんね😉色んなアクセントに触れることも大事だと思うー!カタカナノンノンだけども、japanglishでも堂々と自分の気持ちを伝えられる子になってくれぃ!と思いまーす💗私自身、出会ったお友達が、韓国人、パキスタン人、メキシコ人、ケベック人、インド人、アイルランド人…それぞれの国で独特のサウンドがあるのだなぁって体感したのー。fが難しいんだなぁとか…buss? Boss?みたいなねぇ…そういうもんだって思えるといいよねぇ❤️
突き詰めて、突き詰めていったら…訛りがあることで差別されることもない訳じゃない。きれいな発音を目指すことは悪いことじゃない。
でも、日本人の多くは、もっとそれよりもずっとずっと前の段階で、前に進めていないことが多いから。
とりあえず、いいんだよ、何英語でも!
まずは声に出して、自己表現していこう!
多くの英語講師は、そう思いながら、日々レッスンしていますよ♡