英語の絵本を読んであげてはいるけれど、いまいち子どもがわかってるのかわかってないのかわからない、と思ったことはありませんか?
きっと「うん、これでいいのかよくわからない」というお母さん、少なくないと思います(私もちょっと…いえ、かなりそうかも^^;)。
では、日本語の絵本はどうでしょう?
日本語の絵本を読んであげているとき、「絵本の内容をちゃんとわかってるな」と意識しながら読んでいますか?
たぶん、こちらは「そんなこと意識したことがない」という方が多いのでは、と思います。
実際はどちらかわからないけれど、ここでは↑こういう前提で話を進めますね!
日本語の絵本は、仮に子どもが無反応でも、ちょっと難しそうな単語があったとしても、特に気にせず読んじゃうと思います。もちろんそれで問題ありません。
なぜなら、日常生活に日本語が溢れているからです。
絵本の中で、ちょっと知らない単語があったとしても、日常生活でその単語に出会う可能性は多々ありますし、逆もまた然り、日常生活で出会う単語が絵本に出てくるから、子どもも“知ってる”なんて意識しなくても、意味を汲み取っていくことが出来ます。
英語の絵本の場合は、そうはいきません。日常的に英語がない生活を送っている場合、英語に触れるのは“英語の絵本に触れている時だけ”となってしまう可能性大です。
その本の中で意味を理解しない限り、日常生活の中で、自然と意味がわかるようにはならないのです。
絵本以外にも、音楽や動画で英語にたくさん触れているお子さんならば、意味を推測する力もついてくるかもしれませんが、それでもお母さんが相当英語の環境を用意しない限り、日本語と同じように、というのは簡単ではないでしょう。
だから♡
私は、英語絵本は“精読”(1冊の本を丁寧に読み込むこと)をおすすめします。
“多読”(とにかくたくさんの本を読むこと)ももちろんいいんですよ♡数をこなしてチカラをつける。これも理想的であります。
でも、そこまで英語に時間をかけられないお母さんには、やっぱり“精読”がおすすめ。
1冊の本を、丁寧に、具体的に、遊びながら読むのです。
キッズ英語レッスンでは、Raz Kidsというオンライン多読教材を使っていますが、レッスン内では多読ではなく、精読しています。
たとえば、前回読んだ絵本「My Dog」。
表紙の絵を見ながら「What’s this?」と子どもたちに聞くと「Dog!」と答えるので、「Yes, this is a dog. What does a dog say?(そうだね、犬だね。犬はなんて鳴く?)」なんて、絵本を読む前に子どもたちとやりとりをします。
この本は、「My dog can 動詞!」という基本の文があって、動詞の部分がページごとに変わっていくので、都度、その動詞の動作を子どもたちに表現させます。
run、swimなどはこれまでも馴染みがあるから、すいすい出来ていた子どもたち。dig(掘る)は、一人知っている子がいて、それを他の子も真似したりして、こちらが説明しなくても絵やお友達をみて、単語の意味を推測していきます。
最後の文は「My dog can hug!」だったのですが、どうするのかな~?と思ってみていたら、全員ギューーッとひとつにかたまっていました(笑)
写真は撮れなかったけれど、もうひとつのクラスでも、4人一塊になっていて、みんなめんこいなぁと眺めていましたよ♡
こうやって体で単語を理解した後は、文字に繋げていきます。
runという単語、4歳でも、r/u/n とフォニックス読みで読めちゃうんですね~。sitもdigも去年1年間で学んだ18個の音の組み合わせで読めちゃいます。
いいな~、私もこんな風に英語を学びたかった!って、自分でレッスンしながら思います(笑)
おうちで英語の絵本を読むときも、お母さんがただ声を出すだけじゃなくて、体を動かしながら、一緒に声を出しながら、読んでいってくださいね!
そして、絵本に出てきたフレーズと同じような状況を、日常生活でも作ってみてください。
お散歩中、近所の犬を見かけたら「Their dog can sit!」なんて言ってみるのはどうでしょう?絵本の世界と現実がリンクすることで、よりリアルな言葉として育っていきますよ♡