私の中で「こういう発音になりたいなぁ」という理想の音域がありまして。
どうやったらそうなれるんだろう???という、もうホント、ただの知的探求心のみで、今月から発音トレーニング全6回を受講しています。
今まで独学で発音を勉強してきました。
自分の発音が間違っているとは思っていませんでしたが、誰かに確認することもできずにいたので、どこかでモヤっとしていたんですよね。
誰かに教えてもらいたかったけれど、誰でもいい訳ではなくて。
ちゃんと私が理想とする発音が出来る人で、かつ音声学の知識がある人に確認してもらいたかったのです。ただのネイティブスピーカーとか英語が上手な人に…ではなくて。きちんとした音声学の知識に基づいた判断をしてほしかった…。
でも、なかなかそういう人にはめぐりあえず、ここまで独学でやってきましたが。
やっと「この先生の下で学びたい!」と思える先生に出会い、ここ数週間、非常に貪欲に学び、隙間時間をみつけては練習練習♪の日々を送っております。
昨日は、全6回の講座とは別に申し込んでいたプライベートレッスンの日でした。(この記事は2020年6月に書きました。)
そこで、私の音読を何度も何度も直してもらいました!!
私のレッスンを受講されているみなさんが、よく、発音練習の時に笑うんですよね。
発音が上手く出来なくて。
それで、受講生さん自身がよく笑うんです。
…めっちゃその気持ちがわかりました(笑)
なんですかね、自分の口の動かなさ具合に、笑っちゃうというか、なんというか…
なんか、自分の出来なさ具合がおもしろくて笑っちゃうっていう、とてもレアな経験をしました。真面目にやればやるほど空回りしてる感じが可笑しくて(苦笑)いや、笑うところじゃないのはわかってるんですが、こんなにも動かないものかと、笑うしかないというか…。
で、ですね。
ここからが本題なんですが。
私が何度も何度もやり直ししなければいけなかった理由は、なんだと思いますか???
最初に一応書いておきますが、私は英語講師のみなさんの発音チェックとかもしてるくらいですから、発音の基本は出来ていますし、発音そのもので困ってはいません。
でも、全然駄目だったんです。
さぁ、何がダメだったのでしょう???
正解は。
テンション
でした。
「伝わってこない」
「意味わかってる?」
「何に感動したの?」
「何を伝えたいの?」
みたいなつっこみをたくさんいただきました。
「今読んでるこの話に興味ある??」
えーっと、ないです(バレてるw)。
つまりですね。
英単語を正しく発音できて、英文を正しいリズムで読めて、そこそこのテクニックが身についているにも関わらず、心がこもってないから全然伝わってこないわ!!!ってことです…
嗚呼、やはり、そうでしたか
2018年に発音検定を受けて、その結果に撃沈し、なぜこんな点数なのかを解明したくて発音矯正体験レッスンに申し込んだ時も、同じことを言われました。
「意味、わかってます??」
って。
発音がキレイなのに、全然伝わらないのは、意味を理解していない(筆者の気持ちになりきれていない)からだということが、よーーーーくわかりました。英文の意味はわかっても、筆者がなにを伝えたいかなんて、考えたこともないわ(なんならこの文つまんないな~くらい思ってたかも^^;)
英語って、音のリズムに感情を乗せないと伝わらないんですね。
逆にいうと、発音がちょっと変でも、ちゃんと感情が乗っていれば伝わるということです。
英語でコミュニケーションとかしたくないわ~とか普段思っていることが、私の音読にダダ洩れだった…ということです。大反省。
⇧反省しても、ここの気持ちが変わることはそんなにないのですが(苦笑)
「誰かに伝えようとする、誰かを思い浮かべることが大事」
と先生にいわれました。
手に持った原稿に書かれている内容を、私は誰に伝えたいんだろう???
しばらく考えましたが、誰のことも思い浮かばなかったので、とりあえず夫にしてみました。
でも、全然ダメでした。原稿の内容が興味がないトピックで、私と同じように、この話に興味がないだろう夫に、熱を込めて伝える、という設定自体に無理があって、全く心がこもりません。
そんな私をみて、先生は、外国人が話す日本語の例を出されたんですね。
もう、私、ここでも大爆笑です。爆笑というか、大失笑。心の中で。
なぜなら、私がいつもキッズ英語レッスンの子どもたち、えいごそだてサークルのママたちに話しているのと、まったく同じことだったから。
「何を伝えたいのか、伝えたいところを強調するんだよ!」
ということを子どもたちにはいつも話しています。やってみせています。私自身がその話に興味がなくても、生徒さんに伝えるためならいくらでも大袈裟に、感情をのせて言うことが出来ます。
そうか、私は“講師として”なら、誰かになにかを伝えようとする熱量が、急激に上がるんだな、と知りました。
自分一人だと、全然テンションがあがらないんです(笑)
読むべき原稿のネタにも興味がないし。とくに英語を話せるようになりたいとも思ってないし。英語が好きなわけでもないし、外国に憧れている訳でもない。←っていう風に、自分では思っちゃっている。
けど!
英語が出来ない人が出来るようになるサポートをするのは、めっちゃテンションがあがる!!
そうか、私は誰かに教えてあげるように、音読をすればいいのか!!
そういうことに気づけたプライベートレッスンでした。
めっちゃ疲れて、ぐったりして、zoom切った後は、脱力放心状態でした。
英語を話すときに一番大切なこと。
それは“伝えたい”という気持ち…です。
子ども大人問わず、生徒さんたちの発音が平坦な理由も、そこにちょっと原因があるのかなぁ、なんて思いました。楽しくない教材を音読していても楽しくないもんね。
そう思うと、やっぱり、ゲームとかゲームとかゲームを通して英語を学ぶって、すごく大事なんだなぁと。あらためて思った次第です。
生活の中に普通に英語を使わないと伝わらないという環境があれば、それが一番の理想ですけどね。
庶民的日本人にはそれは難しいので。やっぱりゲームとかゲームとかゲームとかで、なんちゃってEnglish Onlyの環境を楽しめる演出をすることが必須ですよね。
感情を乗せるって、すごく難しい。
だって、英語の教材そのものに興味を持つなんて、めったにないですもんね??
それをいかに楽しく、おもしろく感じさせるかが、講師としての腕の見せ所なんだろうなぁ…。
という、私の独り言に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ちなみにですが、発音そのものはとても褒めていただけました。前回の検定の点数を伝えたら「なんでそんなに低いの!?」と、やはり以前の先生と同じことを言われました^^;
次こそは絶対指導者レベルとるぞ!課題文で満点取るぞ!
それと。私がずっとずっと思ってた「世の中の発音系のYoutubeはほとんど間違ってるよね???世の中のフォニックス教材の発音、おかしいよね???」という疑問にも、スッキリ答えていただきました♡
うん、やっぱり間違ってるって。日本のフォニックス教材のほとんどが間違っている(海外のでもちゃんとしてるのは今のところ見たことがない、そんなにたくさん知らないけど…)。
私が知っている限り、すべての音についてこの教材がいい!と思えるものには、今のところ出会っていない。
ということは、既存のフォニックス教材を使って指導している先生が音声学を学んでいない場合、間違った音を指導している可能性が高いということ。
まぁ、私がここでいう間違いって、英語力トータルで考えたら大したことじゃないから、別にそのままでもいいのですが(私的にはよくないけど)、もっと質のいい教材が出来ないかなぁと日々願っております。
いくみ先生が作ればいいのに!って声が聞こえてきそう(笑)
いや、ほんと、スポンサーさんとデザイナーさんと編集さんがついてくれたら、いますぐにでも出したいですよ!
しかし、当面その予定はありませんので、発音指導に興味がある先生は、ぜひこの講座を受けに来てくださいね!
まさかのこのブログを書いた数か月後、新しいフォニックスメソッドの開発をすることになりました!!そして出来上がったのがRhymoe Phonics。今では全国で1000名以上の子どもたちが、Rhymoe Phonicsを使って英語の発音とリズムについて学んでいます。人生何が起きるかわからない。
発音矯正に興味があるお母さんは、こちらのレッスンでお待ちしております♡
英語って、ほんと終わりがない。
発音がよくないと伝えたいことが伝わらないから、発音を学ぶ必要があるし。
発音を学んだら学んだで、伝えたい気持ちがないと伝わらないし。
そして伝えたい気持ちが出てきたら、またそのレベルにあった発音なり語彙力なりの勉強をしていかないといけない。
ずーっと、らせん階段のように、あっちこっちいったりきたりしながら、続けていれば少しずつ上に行くような、そんなイメージですね。
英語を話すときに一番大切なこと。
気持ちもだし、知識もだし、練習もだし、どれも欠くことは出来ないけれど。
やっぱり“おもしろい”っていう気持ちに敵う原動力はない気がします。おもしろいと感じないことは続かないもの。
※それか生活がかかっているかのどっちか。
みんなとおしゃべり