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山村留学してよかったこと、困ったこと

ある日突然、山に行ってしまった人、渡邊です。おはようございます。

先週から、キッズ英語レッスンの保護者のみなさんと個別面談をしているのですが、「急でビックリしました!」と、とりあえず言われています(笑)ええ、私もビックリでしたから。

普通、山村留学しようと思ったら、色々学校の情報を集め、住居を探し、地域面談とか、体験とか、いろんな過程を踏んで、「よし、行くぞ!」となると思うんですね。

私は、小旅行気分で3日間の着替えだけ持って、フラ~っと体験に来て、そのまま埼玉に戻ることなく住みついてしまったので、山村留学の始め方としては、誰の参考にもならないと思います(むしろ参考にしてはいけない)。

事前に下調べもせず、言われるがままに流れに乗ったらこうなってしまって、いろんな例外的な行動で始まってしまったから、今思えば多方面の方々に驚きと困惑とご迷惑をおかけしてしまったと思うのですが。

無知だったからこそ勢いで進んでしまった面も多々あり、結果、それがよかったのかなと思っています(いや、本当によかったのかは、今もまだ迷いはある…)。

山に来てちょうど5か月、今日は、山に来てよかったことと困ったことを、徒然なるままに記してみようと思います。

夏によく遊んだ川辺

子どもが元気になった

なんといっても、これだと思う。というか、これしかない。

川口にいた頃のタローは、ずっと家に引きこもっていて、友達と遊ぶこともほぼなくて、週に何度かは学校に行きたくないといい…。低学年の頃は何度朝の玄関で大喧嘩したことか(いや、今思えば私が怒鳴り散らしていただけなんだけど…)。

学校での集団行動になじめず、いじめがあったり、先生方にご迷惑をおかけしたり、習い事でも感情のコントロールが出来ず、多方面の方にご迷惑をおかけしたり…(今となっては、‟ご迷惑”っていう言い方はどうかと思うけど💦ただ、困らせてしまっていたことは間違いない)。

私自身が学校という場が嫌いで、ぜんっぜん馴染めてる気がしなかった子ども時代を過ごしているので。まぁ、人生、いろんな経験をしていく中で、学びながら何かを得ていくだろうとは思っていたけれど。

一方で、誰が悪いとかではなく、うす~く環境に憤りを感じてはいました。地方の体験型小学校とかを調べたりはうっすらしていました。でも、行動するまでには至らなかった。

そしてやってきたコロナ禍。

この壮大な地球規模の茶番劇に、本当にうんざりしていて。

人と関わるのも面倒だし、我が家は我が家流で過ごしていたけれど。

気温も上がってきたある日、私と二人だけで外を歩いているのにマスクを外さない長男に「なんで外さないの?周り誰もいないし、酸素不足になるよ」と言ったら。「顔を見られるのがイヤだ」と。

 

ああ、とうとう末期まで来た。と思いました。

目の下はクマが濃く、猫背で、顔も歪んで、笑顔はないし、目だけがぎょろっとなって、人生を諦めている顔。

そんな時に、山村留学の体験の話が出て、私は即、山に行くことを決めたんでした。学校嫌いの息子たちも、迷うことなくすぐ行く!と返事してました。

 

山に来てからのタローは。

嘘のように元気になりました。あんなに家から出たがらなかったのに、毎日川に行って魚を捕まえたり、昆虫を捕ったり(そもそも生き物を触ることすら嫌がっていたのに!)、しっかり日に焼けて、すんごいごはんを食べるようになって、ジャンクフードがまずいと言うようにもなり。

学校に行きたくないというセリフは出なくなったし、宿題もほぼ自分からやるし、家のお手伝いもするし。

本当に別人のようになりました。

ショッピングセンターでマスクしないで歩けるようになったし(笑)←マスク論議はする気はないので。茶番を理解していない人とはお話にならないから、ルールだマナーだとかいう話は、私がいないところでしてくださいね♡

うちの裏の山

山の学校、川口の学校

山の学校vs川の学校、っていいたいところだけど、川口の学校の、違うところを紹介してみます。

勉強のフォローが手厚い

一クラス35人前後の時は、宿題は「みましたハンコ」がついているくらいで。先生からのコメントがあるということはめったになかったのですが。

今の学校は、本当にちゃんとみてくれていると感じます。タローの漢字練習の宿題の字が、めっちゃ丁寧になった。それって先生がちゃんとみて声をかけてくれているからだと思う。

どの科目でも、「なんでそうなのかな?」とか「どうやるかが大事」的な、やみくもに褒めるんじゃなくて、ちゃんとその場その場に合わせたコメントをもらえている気がします。

学校を休んだ時も、その分、次に登校した時にしっかりフォローしてもらっていたし。

私は、塾で先取りしたり難解なことをしたりしなくてもいいから、学校のテストで全部90点以上とれていればいい、という考えなので。その点、ほんとよく取り組んでいるし、よく取り組ませてもらっていると思う。

(ちなみに。タローの場合は90点がOKライン。まじめにやれば取れる力があるから。ジローだったら75~80点かなw サブローはまだ4歳だけど、小学生になったら多分90点に設定するw よしとする点数は、人によります)

役割がある

川口の学校は一クラス30人ちょっとくらいで、3クラス。山の学校は同級生が4人。全校生徒16人。ひとりひとりにちゃんと役割があるんですよね。役割と言うか、役目?

これがすごくいいことだと思っている。ひとつのことをきちんとする責任感。ちゃんと考えて行動しないと次につながらない。

人数が多いと役割をもらえるのは一部の子だけだったり、役割があってもさぼれちゃったりしますが。

少人数だからちゃんとやらないといけないことはやらないといけないし、手が足りなかったりしたらお互いに助け合わないといけない。

おうちの手伝いを前よりもするようになったのも、そういう役割や役目を、感じられるようになったからかもしれないなと思う。

家に大人が私しかいないっていうのもあるけどね(ととがいないから、力仕事は頼んだよ!とか、頼みやすいし、実際もう私より力があるから、力仕事は任せている。ゴミ出しも)。

体験型の授業が多い

修学旅行出発の朝

これ、ほんと川口とはぜんっぜん違う。

先生たちも色々大変なのはすーーーーーっごくわかるけれども。周辺の他の市と比べても、川口の学校の対応は酷かった…。何もかもが中止。ほんと中止!なんでも念のためでやめればそれでいいのか?ってくらい、行事も授業参観もすべて中止だった。世間が変わり始めてからも中止のオンパレード。

いろんな考えや事情、保護者のクレームとかあるのは理解出来るけれど。そういう“事情対応”しかしてなくて、子どもの健康や成長についてはどう考えとんのじゃ??ということが山盛りだった。(特定の先生を責めてる訳じゃなくてね…全体的な方向性としてね…)

山の学校も「なんでそれ?」と思う対応はあるけれど(苦笑)、でも可能な範囲で子どもたちにいろんな体験をさせてくれている。

夏にここにきて。カヌー、はにわづくり、デイキャンプ、オーストラリアの小学校との交流会、畑仕事、稲刈り、島の小学校との交流会、海釣り、修学旅行、遊園地、学習発表会、焼き芋…とにかく体験型の行事が多くて、そのたびに、子どもの成長を見せてもらいました。

子どもが活躍できる場がある、親がそれを見守る場がある。そういう当たり前のことが当たり前にあるということが、本当にありがたい。

校庭で親子焼き芋大会

アレルギー検査を強要されない

これはうちの事情限定かもしれないですが。

アレルギーに対する理解が、雲泥の差です。

とにかく、検査しろ。検査しないと牛乳を止めることが出来ない。検査でアレルギーがあると証明されないと対応できない。保育園も学校も、そういうスタンスだった川口。

そこら辺の小児科でやってるアレルギー検査は、即時型のものだし、しかもアレルギー検査をして何か反応があったからといってアレルギーと断定できるわけじゃないし、数値に出なくてもアレルギー症状が出ることはあるし。

そもそも食べたらよくないものは食べさせてないから、それがアレルギー検査に数値として出ることはないし。

アレルギー検査って、何か症状が出てるときに血液検査して、その原因を特定するのに役立てるためのものだから、アレルゲンになるものを控えていて症状が出てないときに検査しても意味ないし。

こういうことなんも知らないで「結果がないと対応できません」一点張りの頭ゴッチゴチ教員を前に、うちの状況と考え方を説明するのが、どれだけしんどかったことか!!!!こっちがストレスで胃に穴空くわ!ってくらい理解がない人が多かった…。

こちらの小学校や保育園は、「いろんな事情があるお子さんやご家庭がありますから」ということで、最低限の必要書類を提出するだけで、お弁当対応にしてもらえました。

これは、私より前に似たような状況を経験してきた保護者のみなさんのおかげが大きいと思っています。

私は毒物注射はしない方針ですが(笑)、その辺も深く追及はされませんでした。いろんな人がいますからね。で終わりました。

私より前にここに来た、毒物打たない派の方々が、闘ってくれていたのかもしれません。

山に来て困ったこと

お気に入りのお店から見える景色

いいことだけ書いててもなんなんで、困ったことも書いておこうと思います。

困ったというか、びっくりしたこと。それは、ガソリン代(笑)

川口では私用の車はなく、自転車で5~6kmの移動は平気でする人だったので、ガソリン代がこんなにかかっているなんて知りませんでした。

今までいろんなところに乗せてくれていたみなさんに、心からありがとう!と思いました。

他に困ったこと…

うーん…

あ!小銭がなかったときに困った!(笑)学校の集金で小銭が必要になったとき、カードor電子マネー派の私は小銭がなくて。近くのスーパー(もちろん車移動)は閉まっちゃってるし、コンビニは車で20分以上かかるし。困りましたね(笑)

他は特にないかなぁ。

〇〇はどうですか?とか聞かれたらなんか思いつくかも?とりあえず、ここに住んでいて困ったことはあまりないです。

山に住んでいる!って私が言うから、ホントまわりに木しかない森の中みたいな山奥を想像されることが多いですが(笑)

山の高いところっていうだけで、道路はちゃんと広くて舗装されているし、人が住んでいる場所はひらけています。

自然は多いけれど、人の手が入った自然っていう感じで、本当の山奥みたいなところではないので(笑)そんなに不便は感じないですね。

※川口のおうちは、コンビニ徒歩1分、保育園徒歩1分だったから、それが車で20分になったので…時間の使い方は変わりましたけどね。困ってはいない。

山村留学に迷いがある人へ

とりあえず、行動!

いいですね~、素敵ですね~、私も興味あるんです~!と同じくらい言われるのが、「でも、なかなかねぇ」です(笑)

私も「でも、なかなかねぇ」と思っていたけれど、そう思っているだけじゃぁ、現状は変わらないですよね。

まずは体験してみたらいいと思う。それから考えればいいと思う。

思っているだけじゃ何も変わらない。現状に不満があったり、変わりたい、変えたいって思っているなら、行動しないとね。

やってみてダメだったのと、やってもいないでブツブツいうのは、全然違うと思う。

今でも、「本当にこれでよかったのかな?」と思うけれど。んじゃぁ、もし今の選択が間違っていたとして、あのままずっと川口にいたらどうなっていただろう?と思うと。

やっぱり環境にうすーいストレスをずっと抱いたまま、イライラしていたと思う。自分でも気づかないレベルの薄いイライラだけど、あそこには確かにイライラがあった。うん。

離れてみてわかることもある。

 

全国各地にいろんな制度があるから。まずは行ってみたらいいと思う。あてもなくいくのが心配なら、三重にきてみたらいい(笑)

連絡いただけたら、体験の手続き方法、ご案内しますんで。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました♡

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