親の問題
イヤイヤ期における親の問題、これはですね、子どもへの関心の低さ、これに尽きると思います。
「イヤイヤ期だからしょうがない」「こんな風にひっくり返ったらもうどうしようもない」「あー、また始まった」「なんなの?わけわかんない」
もしお子さんのイヤイヤ症状に対してこんな風に思ってしまったら、要注意です。
イヤイヤ期、という便利な言葉を盾にして、本来みるべき子どもの様子をみていない可能性があります。
誰ですかねぇ、イヤイヤ期なんて言葉を作ったのは。
20年くらい前までのように“第一次反抗期=健全な成長の証”くらいの言葉だったら、「自分で決めたいよねぇ」という目線で見守れたものを…。
イヤイヤ期、なんて言葉で表現して、さらに“魔の2歳児”とかすごいコワイ言葉まで作っちゃって。
子どもの意思を尊重する、という大前提をすっとばして「こういうもん」「しょうがない」っていう心理にさせちゃってるんじゃないかと思うのです。このイヤイヤ期って言葉が!
全然関係ないですけど、2019年は“闇営業”という言葉が世間を賑わせたじゃないですか。これも“闇”って言葉がものすごく強すぎて、問題をすごく大きくしましたよね。“副業”とか表現したら、また全然違う印象だったんじゃないかなぁ(笑)
イヤイヤ期、魔の2歳児も、同じような現象だと思うのです。こんな強い言葉じゃなくて、“自分の意思が出てくる時期”、“自分の言葉で意思を表現するにはちょっと言葉の力が足りない時期”と認識しているだけでも、お母さんの心の在り方は変わると思うのです。
「あー、また始まった」と思うのか、「なにをこの子は伝えたいんだろう?」と思うのか。
その差です。
親が後者の発想になれるだけで、イヤイヤ期の大変さは、かなり軽減します。
親が変われば、変えられる現実だと思いますよ。
おむつが早くはずれると、イヤイヤ期がないってホント??
はい、ここまで書いてようやく、タイトルの「おむつが早くはずれると、イヤイヤ期がないってホント??」について、私の考えを語れます。
おむつが早くはずれるということは、それだけ親が子どもの様子を観察し、察知し、子どもの排泄欲求に対応してきた、ということです。
よく「おむつとれてすごいね~!」とサブローを褒められますが(いやそれで全然いいんですけど笑)、サブローがそうなったのは、私がそう育てたからです。←言い切った!(笑)
言葉を全く持たない、生まれ持った食欲・睡眠欲・排泄欲のみで生きている時期から、子どもの欲求を察して応えてきていれば、イヤイヤ期なんて屁の河童。子どもが何を求めているかわからないなんてこと、ほぼありません。ゼロではないですけど、ほぼないです。
タローも、ジローもそうでしたよ。
第一次反抗期はもちろんありました。グズグズで道路にひっくり返ったり、ギャーギャーわめいて我を通したりということ、もちろんそれなりにありましたが、理由がわからない、ということはなかったと思います。
理由がわかるけれどそれに応えることが状況的に、あるいは私の心理的に無理、ということは多々ありますし、そうなるとギャーギャーがおさまらないなんてこと、しょっちゅうでしたが(なんなら今も笑)。
つまり。
おむつが早くはずれると、イヤイヤ期がないっていうのは、母親の心の在り方なんだと思います。
おむつを早く外せるくらい子どもを見てきた→イヤイヤを第一次成長における子どもの意思表示と思うことが出来る。
その差なんじゃないかと。
おむつなし育児をされている方のブログをふらふらと眺めていると、イヤイヤ期がないという話を書かれているのをちょこちょこ見かけます。
これも同じ理由だと思うのです。
みなさん、きっと子どもをよく見ているから、第一次成長期の子どものグズグズをみても、それを“イヤイヤ期”とは捉えていないのでしょう。
イヤイヤ期というラベリングを外すだけで、子どもの見方が変わるという事、あると思いますよ。
もうひとつ。
子ども自身もおなかのモヤモヤがない、というのがあると思います。
1歳でおむつが取れてしまえば、第一次反抗期の頃には排泄のコントロールが自分で出来るようになっています。出したければ出したいと意思表示できますし、うっかりもらしてもちゃんとそれを伝えることが出来ます。
みなさんもちょっと想像してみてください。
30分に一回ちょびちょび出てしまう“頻尿になった自分”と、3~4時間は尿をためておける“普段の自分”。どちらが快適に過ごせますか?
踏ん張る力が足りなくて、1回で便を出し切れず常に“残糞感がある自分”と、すっきり1本バナナうんちが出た自分。
喩えがすごいですけど(笑)
不快感と快適感の差を感じて欲しくて、あえてこう書きました。想像に難くないですよね??
ずーっとおむつで排泄するのが当たり前になっている子は、頻尿と残糞の不快感がずっとまとわりついている可能性があります。
おしっこをした後の紙おむつは、保冷剤と同じです。保冷剤をおまたにずっとはさんでいる状態になります。
そりゃ必要以上にイヤイヤもモヤモヤもしますよね(涙)
私は3歳の子どもじゃないから、実際のところはわかりません。
だけど、もし、みなさんのお子さんがイヤイヤ期真っただ中で困っていたり、これからイヤイヤ期を迎えるから不安だわ…と思っているのなら、可能性のひとつとして“おなかがムズムズするのかも”と思ってみてください。
なんか体にモヤっと感があったら、そりゃイライラもするよね~と思えたら、ちょっとは見えているものが変わるかもしれません。
すべての理由がおむつのせいとはいいませんよ!
たくさんある可能性のひとつとして、お話ししてみました。
あと、すべての要求に応えなければいけない、というものでもないです。状況的に子どものグズグズに付き合えないことはもちろんあります。あまりのグズグズにこっちがキレることもあります。私も山ほどそんなことはあります。
だけど、3歳くらいの要求は、10年後に訪れる第二次反抗期と比べたら、本当に本当に可愛らしいものです。年頃の子どものように家出とかしないじゃないですか(笑)←私はしました。
時間が許す限り、つきあってあげてください。応えてあげてください。そうすることで心が満たされ、イヤイヤが落ち着くこともあります。
最初の話に戻りますが、イヤイヤ期と今言われている時期は、本来は自分の意思が出てきたという健全な成長の証です。
寝返りが出来て喜んだ日、つかまり立ちに拍手した日、初めて一歩踏み出した日…あの日の感動を思い出してください。
第一次反抗期は、心の成長の第一歩です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
みんなとおしゃべり