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野菜をたずねて三千里、…超え

目が覚めて、鳥の鳴き声と雨の音を聞きながら、今日は野菜についてダラダラと語ろか、と布団から抜け出す。

私が“脱無駄派”に目覚め始めたのは、2015年のちょうど今頃の季節。肌断食をしようと決めた辺りから。

ものすごく自分の体に変化を感じ、その後経血コントロール脱シャンプーなど、無駄なもの=化学物質を排除していくことの楽しさを知った。

自分の体に変化が起こるのは、本当に面白かった。人は私を「健康に気を遣っている人」とか「ストイックな人」とか「自然派」と言うけれど、私は健康に気を遣っているわけでもないし、ストイックでもない(と思っている)し、自然派では決してない

ただ、おもしろいことはおもしろいから、気になったら調べるし試すし、上手くいくまで模索する。人体実験を経ているから、得られた結果には確信がある。その結果には合う人と合わない人がいる。万人には当てはまらないけれど、誰かには合うかもしれないから、私なりの体験談を“シェア”している。(それが出来るだけ本物を見つける会、通称モノホン会)。

そんな私が最後まで「難しいな」と感じたのは、食品の選び方だ。

調味料類は割と簡単。嘘も多いけど、商品の裏に内容物が書かれているから。いくつかの無駄な物質を覚えてしまえば、それをまずは避ければいい。(「いいもの」を選ぼうとすると、本当にしんどいのが今の日本社会だけど、「だめなもの」を避けようという発想なら、まぁまぁイケる。)

肉と魚は絶望的。スーパーでは無駄なものが入っていないものなんてまず手に入らない(マシなものはある)。加工された肉と魚は添加物が書いてあるけれど、パックに入っている生魚、生肉は何が添加されているか書かれていない。

ここでいう添加は、ワクチンやエサに含まれる化学物質、育った環境の汚染具合など。もうそんなものは庶民にはわからない(たまにオタクな人がTwitterとかであげているが、どこの誰かわからない人の情報なんて、受け入れるほど私の心は広くない。業者に直接問い詰めるほど暇でもない)。

なので、肉と魚は諦めている(超妥協しているが、それなりにこだわったところで妥協している。肉魚について語るのはまた別の機会に)。

日用品(化粧品、生理用品、洗剤等々)の“脱無駄”の効果を感じた私は、2019年頃から「野菜を求める」旅を始めたようだ(記憶がはるか遠くにいってしまっていたので、過去の注文履歴をたどってみた)。

 

最初は、イオンの「グリーンアイ」シリーズから始めた。もう覚えてないけれど。身近なところではそこが手に入れやすかった。イオンほどの大手になると、“なんちゃってオーガニック”も多々あるけれど、それでも何も気をつかっていない商品よりはずっといい(と思いたい)。

自然派界隈では、イオンはダメだと否定する人も多いけれど、日本全国どこにでもまんべんなく存在していて、品ぞろえの多い少ないはあったとしても、一定数のオーガニック商品を買えるという意味では、入口としてはいいと思う。あくまでも入口として、だけれども。

パルシステム、オイシックス、ラディッシュぼーや、大地を守る会、ビオマルシェ、などなど、ネットで「有機野菜 通販」で出てくるところは、片っ端からお試しセットを頼んでみた。

ちょっといいなと思ったところは続けてみたりもしたけれど…。

ほとんどは2、3回で終了。理由は「高い!」「臭い!」のいずれか(苦笑)。

高い、というのは、値段に対して質や量が見合っていないということ。100円でも100円の価値がないと思ったら、私はそれを「高い」と思う。10万円でも、それ以上の価値があると思えば、私はそれを「安い(というか有難い)」と思う。

作ってくださった農家さんには申し訳ないけれど、ネットで検索して出てくるような「業者」のお野菜は、値段に対応するような価値を、私は感じられず…高かったので続けられなかった。

臭い、というのは野菜がではなく、箱や袋や紙が臭うということ。野菜を箱詰めしている業者の人なのか、それを運んでくれる運送会社の人なのか、その両方か、わからないけれど。

箱にがっつり香料が付着している場合、私の食欲は激減する。心を込めて野菜を育てた農家さんにも失礼じゃないか!と憤りすら覚える。

香害、ほんとこれ、社会問題になるの時間の問題だから、使っている人は早めに気づいた方がいいよと思う…。また余計なおばちゃん根性が出てきてしまうけれど。

 

いわゆる通常のネット検索では無理だなと思った私は、直接農家さんを探すことにした。

検索してみたら川口近隣でも、有機野菜や自然農で野菜を育てている人たちは意外といた。

直接農家さんに買いに行ったり、道の駅を旅してまわったり、高速に乗って、町をあげて有機農業に取り組んでいる地域に行ってみたり、休日は家族と遊びがてら野菜を探して方々巡ったりもした。

でも、大抵はアウトだった。

時代はコロナ茶番劇に夢中になりだした頃。野菜作りにこだわっている人たちのはずなのに、アルコールを振りまいている姿をみると、なんだかなぁと残念な気持ちになった。

そこの矛盾に気づけない人が作る野菜は、心の底から信じることは出来ないと思ってしまう(実際、また買いたい!と思うほどのものではないことが多い)。

すみません、すみません、本当にすみません。偉そうに語っているけれど、野菜を作ることがどれだけ大変か、すごくすごく頭ではわかっています。自分もなんちゃってお庭ばたけを始めてみて、ひと様が作ってくれたものが、いかに貴重で有難いものなのか、それは本当にわかっています。頭では。

ただ心では、「せっかく作るのになんでいらんもん入れちゃうんだろう」とは思っている(正直者)。安定した収入を得るために必要だということはわかる。だからこそ、消費者がちゃんといいものを選ばなきゃいけないのに、しかるべき場所にお金を使うべきなのに、消費者がアホすぎるんです。国やマスコミの情報に操作されて…って語り始めると途方もない規模感になっていくのでやめましょう。

私が、無意味に作り手を否定しているのではないということだけは、ちょこっと触れておきたく。

 

地産地消がよいと思うからこそ、川口近隣でいいお野菜が手に入らないか探したけれど、結局コレというものには出会えず、またネットの世界に戻った。

今度はFacebookで、農家さんの投稿を読み漁る日々。

世間はコロナに沸き立っていたので、社会システムの茶番に気づいている人をみつけるのが、割と容易になっていた。そんな中で、考え方や方針がいいなと思った愛知県の農家さんに、約2年間お世話になった。

三重の山に移住してからも、しばらくはその農家さんからお野菜を買っていたのだけれど、スタッフさんが入れ替わり、世の中の流れも変わってきて、なんだかしっくりこないことが多くなり、私は別の出会いを求めることにした。

三重、奈良は、自然農が盛んだということを知った。そこら辺のスーパーでも、量は少ないけれど、無農薬、無化学肥料で作ったお野菜を手に入れることができた。

 

ここで少し、言葉の整理をしておこう。

人によって細かな定義は違うけれど、私なりのざっくりとした解釈は以下の通り。

オーガニック野菜=有機野菜。有機的な何かが添加されている食べ物。私の印象では、栄養分が過剰に加わっているため、腐りやすいものが多い。そうではないこともある。定義が広すぎるので質はピンキリ。イオンで売っているのはオーガニック野菜。

無農薬、無化学肥料野菜=その言葉の通り、農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜。ただし、農家さんが農薬や化学肥料を使わなかったとしても周囲の人が使っていたり、水源が農薬を使っている人と同じだった場合、本当に無農薬かどうかは確認できない。運が良ければ、道の駅や産直市場などで手に入る。

自然栽培野菜=できるだけ自然な環境を人工的に整えて育てた野菜。土を耕す。すごい偏見だけど、野菜はできるだけ自然に育てようとされているのに、香料等の化学物質を使っている人が多い気がする…。気のせいかもしれません、私個人の経験上の感想です。

自然農=できるだけ土に手を加えず、自然な環境で育てた野菜。土を耕さない。私が愛するのは自然農のお野菜。自然農をされている人は、おうちや畑が整っていると、これまた偏見かもしれないけれど、そういう感じがする。仕事が丁寧。

自然農法=THE自然。本当に植物の自然な力にまかせるので、安定的な収穫は難しい。

こういった有機、無農薬、自然栽培、自然農のお野菜を取りまとめて発送してくれる業者も、以前に比べたらすごく増えたと感じる。ネットで検索したら結構出てくる。でも、とにかく高い。いろんな土地を経由してくるので、家に届くころにはちょっと質が落ちていることもある。

一番よいのは、直接発送してくれる農家さんをみつけること。スーパーで買うオーガニック野菜よりも、ずっとずっと質の良い野菜を、びっくりするくらい安いお値段で送ってくれる。

オーガニック野菜は高いとよくいわれるけれど、それは、場所代や輸送料がかかっているからだと私は思う。農家さんから直接お野菜を買えれば、そんなにめん玉飛び出るような値段ではないし、なによりも、その味を知ったら、決して「高い」とは思わないと思う。そういう野菜を作るための手間と愛情を考えたら「安い、有難い」としか思えなくなる。

 

三重に来て、車を購入してから最初にしたことは、安定的に野菜を手に入れられる場所を探すことだった。

松阪、津、伊勢、名張、車で片道80分くらいは当たり前。ナビで「野菜」を検索し、無農薬野菜を扱っていそうなお店には片っ端から足を運んだ。

※私が愛するのは「自然農」だけれど、世間的には「自然農」ではヒットしないので、「無農薬野菜」で探している。無農薬野菜はたいてい、自然栽培か自然農であることが多いので、あとは食べてみてリピートするかどうか決める。

三重で目ぼしいところに行きつくした後は、奈良を攻めた。宇陀、桜井、橿原…。明日香村にかなり惹かれたけれど、日常的に買い物ができる距離ではないので、二度目の訪問は今のところない。

宇陀にはお気に入りの店を見つけた。そして今私の心をとらえているのは東吉野村。近々攻めたいと思う。

 

三重や奈良には、有機農家さんのグループがいくつかあって、そういったグループの農家さんのおっかけをするようになった。

ななほし会、雨ニモマケズ、土力の会…そういう名前の農家さんグループ。

この辺りのスーパーは、イオン系列でも「地産地消コーナー」があって、そういった有機農家さんのグループのお野菜が、少ないけれど置いている。見つけたときは必ず買うようにしている。「必要としている人がここにいますよ!」と伝えるためだ。

(書いていて思ったけれど、こんな私の行動、完全に“推しごと”だな…本来の推し活がどんなんか知らんけど。)

 

中でも雨ニモマケズさんのニンジンにはまって、毎週津まで買いに通った(片道車で85分)。

山の上に住んでいると、どこにいくにも1時間は普通だから、これくらいの距離、なんとも思わなくなった(宮城の実家で例えたら…毎週仙台まで野菜を買いに行ってる感じ。そう考えると、マジであり得ない笑)。

グループのシールが貼ってあるだけなので、グループ内の誰が作ったのかまではわからない。ある時からニンジンの味が変わったので、津には通わなくなった。美味しいんだけどね。通いたいほどではなくなってしまったの。

方々車で走りまくって、お気に入りの店も何軒か見つかった。それらのお店で配送もしてくれるけれど、やっぱり手に取って野菜を選びたいから、結局は週末、食料の買い出しに出かけている。

 

数か月前、家から車で25分のところの農家さんとご縁がつながった。

野菜を求めていろんなものを試した私が断言する。今まで出会った野菜の中で、断トツ美味しい。とびぬけて一番。なんでこんなにおいしいお野菜が作れるのだろうと、いつか畑を見学させてもらいたいと思っている。

「そんなにこだわるなら自分で作ればいい」と、また意地悪な人に言われるけれど。私は自分でやる気はないし、出来るとも思っていない。私には私にしかできない仕事がある。今のところそれは農業ではない。

だから私はいくらでもお金を出して、プロが作った野菜を買う。ありったけの感謝の気持ちを込めて、お金を出す。作り続けてもらい、買い続けていきたいから。私は私にしかできないプロの仕事をする。それを必要としてくれる人のために。

 

川口から三重までは、約121里。約476kmの移動。

母をたずねて三千里という言葉を、どれだけの人が理解しているか不明だけれど(笑)、私、三重に来てから野菜を求めて軽く3万キロは移動している。「野菜を尋ねて三千里」を軽く超え……ようやく心満たされる農家さんとお野菜に出会えた。

2019年から約4年。人は時の流れとともに変化していく。

私の野菜を尋ねる旅は、まだまだ続く。

 

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